「認知症サポーター スキルアップ研修」

チャレンジ

 

2023年10月18日。

「認知症サポーター スキルアップ研修」を受講しました。

昨年の11月に受講した「認知症サポーター研修」を受講した人を対象に、

近年の認知症に関する動向や、さらにスキルアップするための研修です。

(以前の「認知症サポーター研修」の投稿はこちらから)

 

今迄受けてきた介護研修や、認知症の研修ではコロナの影響で

参加者同士が、話すことを控えた講義が多かったのですが、

今回は、グループワークを挟みながらの研修でした。

1グループ5名で、私と同じように母親を介護してる方1名と

施設やデイサービスで働いている方2名、社会福祉活動をされてる方1名と

私の5名でした。

 

最初に「自立」の反対は何だと思いますか?

という質問がありました。

携帯で調べた方もいましたが、「依存」や「支援」という回答が多くありました。

しかし、私のグループ内の社会福祉活動をされている方が唯一「孤立」と

と答えました。

この講座での正解は「孤立」でした。

「孤立無援」という言葉があるように、喫煙や肥満よりも

「孤独」の方が、死亡リスクが高いそうです。

そんな深い話や、母親と介護心中をした息子の、

京都伏見の介護殺人事件の話から始まりました。

 

日本政府は、2023年6月に「認知症基本法」を成立させて、取り組みを始め、

岸田総理は9月には「希望ある 幸齢(こうれい)社会を作ります」と宣言したそうです。

こんなことニュースに取り上げられてませんよねー(^^;)

この研修も、おそらく認知症についての認知度の向上や、

担い手の不足の解消など、課題に取り組んでいるひとつなのでしょう。

 

認知症サポーター研修の時の復習や、もう少し詳しい内容等、

今年日本で認可された認知症の新薬「レカネマブ」の話もありました。

わたしはニュースで概要を見ていたので、どんな薬かは知っていました。

 

認知症の中でも一番多い、アルツハイマー型認知症の原因と言われている

アミロイドβというタンパク質に結合し、除去するお薬で、点滴薬です。

お値段もなかなかの高額、既に認知症の進んだ人への効果はなく、

認知症初期段階の「軽度認知障害(MCI)」に使用する薬なのです。

今迄の薬でも、認知症を治す薬はなく、遅らせたり、

精神的なコントロールを助けるお薬しかありません。

なので、誰もが将来認知症になる可能性は高いのです。

 

今回の研修で一番心に残ったのは、

認知症の代表的なケアが3つほどあり、

中でも、福岡市も力を入れているという、

「ユマニチュード」というケアです。

私の好きなフランスの認知症ケアで、

「人間らしくある」というフランス語だそうです。

大きく4つのポイントがあって、「見る」「ふれる」「話す」「立つ」

この4つを大切にするとの事です。

私は無意識にこれをやっていました。

母は背が低いので、しゃがんで目線を合わせ、

母が私が見つめていることを感じてから話しかけたり、

耳が遠いので、耳元で肩や背中を触りながら話したりします。

頻繁に手を触って、寒くないか、爪が伸びてるかのチェックをします。

だいたい私が手を触ると、「あんたの手、ぬくいね~」と微笑みます( *´艸`)

 

ただ、立つという動作だけは、あえて手を貸しません。

なぜなら私がいない時に、自分でトイレに行けるように。

人間は直立動物なので、立つ動作はとても大切だそうです。

ユマニチュードケアについて、もっと詳しく学びたいと思いました。

 

母を介護することで、本当に色んな勉強が出来ています。

「老いる」という事は、出来ていたことがひとつづつ出来なくなっていく

とても切ない事です。

好きで認知症になる人もいないし、問題行動と思える事も必ず理由があります。

 

わたしも、今迄色々学んだ事で考え方も変わったし、

少しづつ変わりゆく母親を受け止めながら、

学んだ事を活かしながら、末永く母と自宅で過ごせるように

頑張りすぎず、頑張ろうと思いました(^^;)

 

まだ高齢者社会のピークはきていません。

85歳以上の2人に1人が認知症です。

このような研修は無料で受講することが出来ますので、

各市町村の社会福祉協議会へお問い合わせしてみてはいかかですか。

 

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