新型コロナウィルスが出てから、リモート出勤、リモート飲み会、リモート授業と世の中は大きく変わってきました。一長一短ありますが、私としては自分にはあまり関係ないものと思っていました。
ところが保険の仕事をしている姉よりリモートのセミナーの案内があり、テーマが相続だったので、試しにリモートセミナーに参加してみることにしました。
セミナーなので講師の方が基本一方的に話をされて、参加者は顔も声も出さなくてよいものでした。質問は出来ませんが、わざわざ会場迄行かなくていいし、講師の先生も「大分のお寺にいます」と言われていたので、各々の時間がとても効率的に使えてリモートの良さが何となくわかりました。
受講迄の手続き
セミナーを受講するまでの手続きですが、私は姉を通してセミナーの申し込みをすると、セミナーの4,5日前に資料とメールが届きます。パソコンにアプリをダウンロードしておけば、当日は届いたメールの中にセミナーのリンクが貼ってあるので、そこから入って参加出来ます。届いた資料にも操作方法が分かり易く載っていたので思っていたより簡単でした。
セミナーのテーマは 「遺言」と「生命保険」
今回は相続対策に役立つ「遺言」と「生命保険」の活用法というテーマでした。
私も父が亡くなった時に初めて遺産相続という手続きを経験したのですが、当時は仕事もしていたし、詳しい姉がいたので姉の言われるとおりにしていたら終わったという感じで、3人兄弟ですが揉める事は特にありませんでした。
しかし、現在相続で裁判になる事例が多いそうです。しかも私もそうでしたが、我が家は財産なんて無いから関係無いと思っていましたが、財産争いになる案件は1000万円以下が1/3だそうです。
その理由が介護にあるというものでした。
今回のセミナーは、本来の相続が争族にならないために相続する側が「遺言」や「生命保険」を上手く利用して準備しておきましょうという内容でした。
特に生命保険は遺産分割協議の対象にはならない事や、節税対策にもなるし、請求すればすぐお葬式代などのまとまったお金が受け取れる方法の一つです。
生前付与もありますが、こちらは色々注意点があるみたいですね。
毎年の金額を変えていた方がいいとか、通帳を与える側が持っててはいけないとか、振り込みの方が振込んだ人の名前が通帳に載るので証拠として残せる等々。
税務署が目を光らせているのでしょうね。
エンディングノート の重要性
母は認知症が進んでいるので、母が自分の財産をどうすするかなんて考えることはもうできません。
父は、生前私に色々お金の管理の話をしてきたので、エンディングノートを購入して財産や口座からの引き落とし内容を聞き取りなどをして記録していました。
おかげで亡くなった後の手続きは、何を誰が手続きするか手分けしてスムーズに進められました。
それでも父も忘れていたような契約の郵便物が届たりしたので、最終的に全部整理できるまでは1年くらいかかったでしょうか。
相続の手続きは死亡後10か月以内に、もし借金などが判明して財産より借金が多い場合の相続放棄は3ヶ月以内にしなければいけません。
亡くなってからは、ただでさえやる事が多いので、まだご両親がご健在であれば、ご意思が確認出来るうちに準備して確認しておくことは大切だと思います。
「 生命保険契約紹介制度」
最後にこれはセミナーの情報ではありませんが、2021年7月から「生命保険契約紹介制度」というものが始まったそうです。
どのようなものか簡単にいうと、通常請求しないと貰えない死亡保険金を生命保険協会を通して全保険会社に契約を確認して請求できるというものです。
条件は①死亡、②認知判断能力の低下、③または災害時の死亡もしくは行方不明によって生命保険契約に関する手掛かりを失い、保険金等の請求を行うことが困難な場合という事です。
災害が増えてきていることで出来た法律かもしれませんね。基本は3年以内だそうです。
もし万が一、ご両親に確認できないまま亡くなられてしまった時は、こんな制度がある事を知っておくといいですね。
詳しくはこちらからどうぞ。
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