2022年11月24日。
市町村主催の、成年後見人制度と日常生活自立支援事業の研修を受けて来ました。
母が認知症のため、私が身の回りの事もお金や家の管理もしてたので、
成年後見人に登録した方が、色々やりやすくなるのかと興味がありました。
また、自分が年老いて、お金の管理が出来なくなった時のためにも
勉強しておこうと思ったのもありました。
午前中は「成年後見制度」について、午後は「日常生活自立支援」についてでした。
みなさんはどちらも聞いたことはありますか?
私は「成年後見制度」しか聞いたことがないし、詳しくは知りません。
時系列では、1999年に「地域福祉権利擁護事業」が開始されて、
2007年に事業名称が「日常生活自立支援事業」に変更されたものです。
「成年後見制度」は2000年に社会福祉法の施行に伴って開始されているので、
「日常生活自立支援事業」の方が前からあったもののようです。
「成年後見制度」
午前中の、成年後見人制度については、
娘が父親の成年後見人になるケーススタディを、
ビデオで見ながら学んでいきます。
①後見人の事務と責任
②後見人の最初の事務
③後見事務上の留意点
④遺産分割
⑤後見制度支援信託及び後見制度支援預貯金
⑥家庭裁判所への報告(年に一度定期報告)
⑦後見人の報酬
⑧居住用不動産を処分する場合
その後に①申し立ての方法と②後見人の仕事を、
さらに具体的な流れと、必要な書類や費用などの説明がありました。
「日常生活自立支援事業」
午後は「日常生活自立支援事業」についてです。
①権利擁護に係る支援がなぜ必要か
②日常生活自立支援事業とは
③日常生活自立支援事業における利用者の推移
④成年後見人制度と日常生活自立支援事業の違い
私も全く聞いたことが無かった「日常生活自立支援事業」ですが、
「日常生活自立支援事業」とは
文だけではわかりませんよねー!
背景には高齢者が抱える不安の①健康、②お金、③孤独のなかの、
②お金の問題について、オレオレ詐欺など色んな詐欺が増える中、
適切な判断が難しくなった方に対して、家族だけでなく、
地域でも見守っていこうというものです。
こちらも具体的な活動のビデオを見ながら学びます。
簡単に言うと、お金の管理を補助しながら一緒にするもので、
ご本人の状況に合わせて定期的に伺って、
健康面等もあわせ、市町村へ報告される仕組みです。
しかしながら、利用料もかかります。
(「日常生活自立支援事業」のご案内パンフレットより)
成年後見人制度と日常生活自立支援事業の違い
(研修資料より抜粋)
ふたつの違いは管轄や程度、そして援助者などです。
最初は生活自立支援を受けて、さらに判断能力がなくなっていくと、
成年後見人制度へ移行というケースになるようですね。
私の感想
成年後見人制度は、私が今母のためにやっていることと、
ほぼ当てはまっているものの、
年に一回の定期報告や、申請の書類の多さに上回るメリットはあまりなく、
入院や施設入所時の身元引受人・身元保証人にはなれないとか、
医療行為(手術等)に関しての同意見はないそうなので、
「私が成年後見人になることは無いな」と思いました。
しかし子供がいない私は、自分が年老いて銀行に行けないとか、
手続きなどがわからなくなってきた時に、
市町村に相談できる場所があるとわかって、
老後の不安が少し軽減されました(^^;)
興味がある方は、是非一度受けてみると良いと思います。
研修は無料で、各市町村の社会福祉協議会が主催されています。
今回は10時~14時までと各講義1時間半と短い時間で学べました。
コメント