母親は人見知りで、痴呆でさっきしたことも覚えてないので、会話に自信がないのか、デイサービスに行きたくないらしいです。
今のところは、ほぼトイレや食事、着替え等自分の事は自分で出来るので、介護というよりは要支援なのですが、入浴だけは私が介助しています。
独自の入れ方なので、参考になるかはわかりませんが、お風呂に入るのが気持ち良いと思ってもらえる事が大事だと思うので、出来るだけ母がお風呂に入ることで体力を奪わないように心がけています。

母の入浴で一番大変なこと
まず、コロナ接種の記事でも少し書きましたが、母の場合は入浴時の介助が大変というよりお風呂に入れるまでが大変です。
明日病院へ行くとか、法要があるとか、どこか出かけるとか、何か母の中で「入らないかん」と言う理由があれば意外とすんなり入ってくれるのですが、いつ入ってもいい状況になると全然お風呂に入ってくれません。希望は週に1回ですが、良くて2週間に1回、どうかしたら1か月くらい入ってくれないときもあります。何で?と聞いてもだんまりです。
入るまでの私との攻防がだいたい10~20分くらい。
私も時間がもったいないので、その日の顔の表情で無理だろうと思う日は早目にあきらめたりしますが、「入りたくないけどどうしよう」みたいな表情の時は具体的にカレンダーを見せて前回入った日にちを伝え、匂いが臭い、髪の毛がべっちゃとしとうと鏡を見せて現実を知らせる事と、お風呂入ったらどこかドライブに行こうか等のご褒美作戦を一人で繰り広げています。
最近はあまりその効果もなくなってきたので、無理やり服を脱がせてあきらめさせる作戦をとることも増えてきました。
母のお風呂ルーティン
1)まずは、風呂がまを洗ってお湯をためますが、母が入るタイミングで滑ってこけないようにお風呂の床も掃除します。
母が諦めてお風呂場に向かってくれたら、下着の脱衣を手伝い、お風呂場へ見送り、無事に湯船につかるのを見守ります。
湯船につかるとお湯の温度を母に確認し、OKが出たらその間に、着替えの準備、脱いだ衣服の洗濯の準備、
リビングで上がってきたときに座るところにバスタオルを引いたりお風呂上りに必要なボディクリームやドライヤーの準備をしたりします。
2)湯船から上がった音が聞こえたら軽装に着替えお風呂場へ行きます。
タオルに石鹼をつけて泡立てて、まずは自分で洗ってもらいます。
その時にどこが洗えてないかを観察しておきます。意外と日によって違ったりします。
タオルを受け取り背中から、腕、脇、肉の間(太っているので、胸の下や、股関節)
そして、足(膝裏や足の指の間)、かかと周辺も念入りに垢を落とします。
足の指の間はこそばゆいのか、笑いをこらえてピクピクします。(笑)
最後に立ち上がってもらい、おしりとももの裏側を洗い、後は流して終了。
3)引き続き洗髪です。母はシャンプーは2回しないといけません。
顔を覆うためのタオルを渡し、頭を下げてもらってお湯の温度を確かめて、声をかけてから濡らしていきます。耳に水が入らないように指で耳を折り曲げたりします。頭をお湯で流すたびに顔を覆うタオルを絞っては又渡すことを繰り返します。
洗い方は自分が美容室で洗ってもらう洗い方を真似してる感じですね。
2回目のシャンプーの時はシャンプー用ブラシで細かく首と頭を縦方向に細かく動かして洗います。

こんな感じのメリットシャンプー用として売っている先が軟らかいものを使っています。
4)シャンプーを洗い流した後はマッサージトリートメントをします。
これも私が美容室でしてもらっていたものを真似して。
耳の前後に指が当たるように上下に動かしてリンパ節のマッサージ、こめかみ、頭のてっぺんのツボ(百会)を押さえます。これを2,3回繰り返します。その後肩と首の後ろ側をもみほぐして、最後に手で頭を支えながら首を大きくゆっくり8回ずつ右左回して終わりです。ちょうどトリートメントの置き時間の5分くらいです。こんなこと、自分にもしていません。
5)トリートメントを流し終わったら、軽く頭を拭いてブラシでとかします。
最後に一番重要!耳の後ろと耳の穴を隅々まで拭きます。2週間以上お風呂に入らないから意外と垢がとれます。
この垢が加齢臭の元です。昔美容師さんに聞きました。
確かに、母の加齢臭が風呂上りは激減します。効果大!
自分も気をつけるようになりました。
6)母には再度湯船につかってもらって身体をあっためてもらいます。
その間に、飲み物(母の好物コーヒー牛乳や夏はポカリスエットなど)準備します。
お風呂から上がってきたら、脱衣所へ椅子を持って行き、身体と頭を拭いて下着の着衣の介助をして
念のため両手で支えながらリビングのソファーまで連れていきます。

7)ソファーに座らせたらちょっとひと安心、自分で水分補給をさせて、綿棒を渡して耳の掃除をしてもらいます。
そして、ボディクリームを腕、背中、足の順番で塗ってあげます。
まあ、一年中カサカサして、冬は鯛のうろこみたいになっていることもあります。
普段からあちこち搔いているので、血が出た後があったり、膿んでる所があったりもするのでそういうところには、かゆみ止めの薬を塗ってあげます。
8)そして、最後に頭を乾かしてあげて終了ですが、足の爪が伸びていたり、手の爪が伸びていたら爪を切ってあげて終了。
手の爪は基本自分で切ってもらいます。
たまに綺麗に切れなくて時間がかかりるので、私が切ることもありますが、足の爪は手が届かないので私が切ります。
ただ、母の足の親指の爪は巻き爪がひどくて、たまに明らかに爪の部分を切っているつもりなのに「痛い!」と大声で言われて、それから、おそるおそるです。
TVでよく爪を削る、磨くなどが出来る商品が紹介されていて気になって、楽天市場や価格ドットコム等を検索しまわりました。
金額も大きくは変わらないし、種類もいっぱいあって、結局何がいいかわからなくなりました。
でもTVで何度も出てくる「職人の美技」が一番使い勝手が良さそうなので購入しました。
母の足の爪も安全に削れるし、私の硬くなったかかとや魚の目も削れるし、爪のお手入れも簡単に出来るので意外と良い買い物だったと思っています。


9)母に対する作業は終わりですが、その後、母の脱いだ衣服をお風呂の残り湯で洗濯します。
それを干して一連が終了しますので、まあまあ半日作業です。
でも、「気持ちよかったぁ」とか「あんた頭洗うのうまいね」とか、最後湯船に入る時は必ず「ありがとさん」と言ってくれるので、最初は「そげん言うならもっとすんなり風呂入ってよ!」と言ってましたけど、今は「お風呂に入ってくれてありがとう」と言って丁寧にお辞儀をして作業を終えることが出来ます。
お風呂に入ってもらうための改善策
そして母がお風呂を嫌がる理由がわからないながら、入浴が相当体力使うことはわかっているので、極力入ってってもらえるように考えて改善した内容が以下の項目です。
- 湯船の下にゴムマットと敷く。
- 脱衣所に手すりをつける。
- 風呂上りの下着を着るときは脱衣所に椅子を持っていき座らせて着替えを手伝う。
一つ目は、身体や頭を洗ってあげた後、湯船につかって温まってもらって上がってくるのを待つんですが、何度か「ざばーぁん」という音がして慌てて見に行ったことがあり、湯船で立ち上がれなかった事があったので、ホームセンターで買ってきて母を入れるときはマットを敷いてお湯を貯めています。それからは立ち上がれないことはなくなりました。
二つ目は、浴室にはいくつか手すりがあるのですが、脱衣所には手すりがなくお風呂上りに下着を着る際、つかまるところを探していたので、これもホームセンターで購入して自分でつけました。しかし、ねじがとまる壁の位置と母がつかまりやすい位置を探すのが大変でしたし、その後、ねじをとめるのに安い自動ドライバーを購入しましたが、最後まで留まらず、手動で力を振り絞り筋肉痛になりました。
それでもねじ溝がまだ見えていたので、兄が来た時にとめてもらいました。
三つ目は、脚力が少しづつ衰えて、立ったまま下着を履くことが難しくなった事と、今まで3回ほど、風呂上りにのぼせて倒れてしまった事がありました。いずれも寒い時期で身体もちゃんと拭けてないし、床は冷たいし、一人で抱えていくには重いし、バスタオルを挟み込んで毛布でくるんだりして、足を高く上げてさすりながら「15分くらいこのままだったら救急車呼ばないといかんのか」とか考えたりしてると目を覚ましてくれたので良かったんですけど。
せめて椅子に座ってもらえれば、倒れることは避けられると思いました。
そんなこんな改善を試みるも、すんなりお風呂に入ってくれるようにはなりません。(>_<)
でも毎日風呂に入れろ!と言われるよりかはいいかと思うようにしています(笑)
コメント
将来私の養女になってほしいわ😅
要支援だとお金出ないのかな?手摺りやお風呂介護用品のお金が返ってくるけど、要介護だけだったかな‥
コメントありがとうございます。一つ年下なのに養女?母を見送った後なら考えてもいいよ!人を家に入れるの抵抗あるんよねー。多分母譲りです。でも使えるものは使っていかないといかんよね。ついつい自分で出来ることは自分でしようと思ってしまいます。アドバイスありがとうございます。