穏やかに家でみとるには

母の観察日記

 

2023年5月31日。

姉から、ある新聞記事を読んでおくようにと渡されました。

それは、2023年5月29日の西日本新聞の「医療といのち」というコラム。

 

福岡市に住む63歳の男性が、母親に先立たれた父親と暮らしていました。

父親の持病は、高血圧だけで、

食事や排せつの介助もほとんど必要なく、

元気に過ごしていたそうです。

しかし、父親が93歳の9月。

今迄排泄には問題なかった父親が、

排泄に失敗して身体や、トイレを汚したので、

少し呼吸は荒かったようですが、

ベットに寝かせ、身体をタオルで拭いてあげて、

タオルや服を洗って戻ると、父親は息をしていなかったそうです。

息子は「亡くなった」と思って、救急車を呼ぶのを迷い、

救急医療電話相談「#7119」へ電話したそうですが、

「警察と消防に連絡するように」と助言を受けたそうです。

父親は延命を望んでいなかったそうですが、

救急隊が駆けつけて、心肺蘇生措置を始めたそうです。

 

死亡診断は、医者しかできないので、

かかりつけ医に往診してもらうか、病院に行くしかない。

 

それで結局は、かかりつけ医に往診を断れて救急車で病院へ。

家に警察が来ている時は、現場の写真を撮られ、

状況を事細かく聞かれ、まるで息子が疑われているようで

ショックだったそうです。

 

「親の最期を、家で穏やかに迎えるためには」

という事を考えさせられる記事でした。

この息子さんの境遇が、妹の私と重なり、

姉もこの記事を持ってきたのでしょう。

現在、母は93歳、持病は高血圧のみで

大腿骨骨折や、最近では坐骨神経痛もありましたが、

なんとか一人でトイレにも行けるし、食事も一人で出来ます。

しかも、坐骨神経痛の痛み止めの、副作用防止の便秘薬の効果で、

昨日、一昨日と排泄に失敗していました。

もし私だったら、息をしてない時点で

気が動転して、救急車を呼んでしまいそうす(^^;)

 

この記事で消防局側は、

たとえ家族に、「延命処置は望まない」と言われても、

救命を第一とする為、処置をしながら搬送しなければならないそうです。

母のかかりつけの病院は往診もしているので、

大腿骨骨折した時など、「往診も出来ますので必要なら言ってくださいね」

と言ってもらえました。

いつか来るであろう母の最期の事は、まだ考えたくありませんが、

心構えはしておかなければ、と涙が止まりませんでした。

 

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