5月1日、朝新聞を取りに玄関を出たときでした。サクランボの木も剪定しないといけないなと思ってみたとき、赤い色が緑の葉っぱの中にひとつ見えました。
「あ、もしかして・・・」と近づいてよく見るとサクランボの実がふたつついていました!
今までサクランボがなったのを見たことがなかったので、いや、きっと私が今迄気がついたことがなかったのでしょう。もっといっぱい実をつける印象しかなかったから。
初めて木になった実を見ていると、まだ赤くなりきってないところがとてもかわいく見えてきました。他にもないか探してみると、まだ青いけど大きく実ったものがひとつと、小さくて青いものがひとつ。
気がつくとスズメや小さな鳥が周りを飛び回っています。
この日は浦和レッズとの試合がホームであるため、朝から色んな準備をして出かけなければいけませんでしたが、まず梯子を持ってきて最初に見つけた実を保護しようと小さな紙袋で覆いました。それから、捨てても良いCDを探し出して、実のなった近くの枝に結び付けました。他にサクランボを守る方法はないかYouTubeで検索していましたが、これというものはなく、少し後ろ髪を引かれる思いをしながらサッカーの試合へ出かけました。
この日は風が台風のように強くて、サッカーの試合に行っても風は一日中強いままでした。サッカーの試合に行ってる間はすっかり忘れてしまっていましたが、家に帰ってきた時、サクランボの木は玄関の横にあるため「あ、そういえば!」と思い出してサクランボの木をみると、朝頑張ってつけていた袋がありませんでした!
「もしや、小鳥にやられたのか!」と思って確認すると赤い実が一つだけ残っていました。
まだ青い実も無事でした。
「一つは残っていて良かった」と外れた紙袋を探していると、赤くなりきれてない実がひとつ落ちていました。小鳥ではなく、風にやられていたのでした。
外れた紙袋も見当たらず、落ちた実は小鳥さんに食べてもらおうとそのまま置いておきました。
次の朝、チェックしに行くと赤い実はちゃんと残っていてホッとしました。
涼しかったので、サクランボの見張りを兼ねてつつじの剪定をしました。
すると、別の事にも気づきがありました。
私は梯子に上っているからなのかスズメが二羽、私が作業している近くに降りてきて餌を探しています。全く人間がいることには気がついていないかのように。
そして、何かをくわえたまま隣の家の二階の屋根の中に入っていって、残ったもう一羽も同じ所へ入っていきました。
「え、つがいだったのか。」
しばらくすると、またどこからかスズメが2羽降りてきて、家の庭で餌を探してまた戻っていきました。
隣の家の方が植木も沢山あるし、餌もありそうなのに。
人間がいる家の庭にわざわざくるのが不思議でした。しかもいつも2羽でやって来ます。
明るくて餌が探しやすいのか、まあ家の虫を食べてくれるのは有り難いことですけど、何度も繰り返していたので、作業している私に気がつかないのが段々楽しくなってきます。
そして、何だかサクランボと同じでかわいくなってきました。
その日作業が終わった後、赤くなったサクランボは収穫しました。
でも可愛くてすぐには食べられず、仏壇に2日くらいお供えして父に報告しました。
その後GWも終わり、また天気も良くなった頃、青かったサクランボが赤くなっていたので、収穫して上の方は剪定しました。
来年はもう少し沢山出来るといいなぁ。
そして、今でもスズメが庭にくると、窓越しにしばらく見守ってしまします。
今まで何でもなかったことなのに、そんなことにちょっとだけ幸せを感じる今日この頃です。
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